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2018.07.09SPE

『POWER HALL 2018』
7・10後楽園ホール大会
全カード見どころ⑦

「揃いも揃った“個性力”の中で
変わらぬ長州力を体現できるか」

⑦JOIN THE REVOLUTION(60分1本勝負)
長州力&関本大介&ヨシタツvs秋山準&橋本大地&黒潮“イケメン”二郎


メインイベントに出場する6選手のうちヨシタツ、橋本大地、黒潮“イケメン”二郎に関しては自身の言葉でテーマや意気込みを語っているので、アーカイヴを閲覧していただきたい。ヨシタツは組む側から、橋本&イケメンは対戦する立場で“対長州”に思いを馳せている。

橋本大地 http://sp-enter.com/news/detail.php?id=317
ヨシタツ http://sp-enter.com/news/detail.php?id=319
黒潮“イケメン”二郎 http://sp-enter.com/news/detail.php?id=321

また、長州のこの試合に臨むスタンスはこちらで話を聞いているので参考にしていただきたい→https://www.samurai-tv.com/jougai_full/1807.html

これらを踏まえると、さまざまな想像が膨らんでくると思われる。言うまでもなく今回の6人タッグマッチは長州と秋山準の初顔合わせがもっとも注目されている。専修大学レスリング部の先輩後輩という関係にありながら、プロレス業界における接点はほとんどなかった。

ジャイアント馬場とアントニオ猪木の確執がそのまま老舗2団体の企業戦争となった昭和の時代から、90年代に入り“ベルリンの壁”が崩壊。2000年には全日本からノアが派生し、新日本-全日本、新日本-ノアの交流が何度となく実現してきた。

そうしたボーダレス化が進む中にあっても、長州と秋山は不思議と縁がなかった。夢のカードとされるものがどんどん実現する一方で、こうした“寝かせ”もあった方がいい。

全日本の社長へ就任し、団体をけん引する立場になってからの秋山は硬軟を使い分けたプロレスを自ら請け負い、リング上の振り幅を広げている。メインとなるのは体の大きな選手たちによる肉弾戦だが、一方で他団体勢やフリー、インディーの選手にも門戸を開き多彩なスタイルを提供しているのが今の全日本だ。

秋山は馬場さんの指導を直接受けた世代だけに“王道”とされるプロレスの技術を体得している。その一方で現在はGAORA TVチャンピオンとして変則ルールによる防衛戦やドインディーの異能派・サバイバル飛田の挑戦まで受ける懐の深さをいかんなく発揮。

「全日本プロレスの“全”とは、日本のあらゆるプロレスが見られるという意味での全」

今や、そんな声も定着している。秋山がこうした幅の広さを提供するほどに、メインとなるヘビー級のド迫力なプロレスの魅力がより際立つのだ。

そんな秋山ではあるが、だからといって一線を退いているわけではない。GAORA TV王座とともに現在はアジアタッグのベルトも新日本の永田裕志と保持し、若い世代の高いハードルとして立ちはだかっている。

昨年は辞退した「チャンピオン・カーニバル」にも今年は2年ぶりに出場。ノア時代の因縁を引きずる丸藤正道とエキサイティングな闘いを繰り広げ、その殺気と凄みが健在であることを知らしめたのは、記憶に新しいだろう。

長州と初めて激突するにあたり、ファンが期待しているのは言うまでもなく後者の秋山。今のプロレス界で自分よりもキャリアのある先輩に向かっていくシチュエーション自体、限られている。

上の立場となって叩き潰す秋山も魅力的だが、四天王プロレス時代の下から食ってやろうという野心に満ちていた姿も、ヒリヒリするようなギラつきがたまらなかった。そうした出方をすることで長州にも火が点く…それこそが、今回の一戦で期待されているシーンなのではないか。

上記リンク先のインタビューでも語っている通り、長州はアスリートらしく体力的衰えを包み隠すことなく現実と向き合っている。ただこの数年、己の闘争心が全開となるような対戦相手に恵まれなかったのも事実。そうした中、カード発表会見で「久しぶりに高揚しています」と発言したように、これまでとは違った感覚が働いたようだ。

第1弾興行では飯伏幸太という現代プロレスの象徴的存在を見てみたいという意図が大きかった。だが今回は他者ではなく、自分自身がプロレスラーとしてリングへ上がる理由づけに値する相手と向き合う。

そこに橋本とイケメンというまったくタイプの違う相手が絡んでくる。イケメンはもちろんだが、じつは橋本の感性も独特のものがあり、それはインタビュー中の“言い回し”にも表れている。父・橋本真也からトンパチの遺伝子を受け継いでいながら、それが全面的に発揮されたことはまだない。

相手が長州だからこそ、秋山やイケメンより想定外のことをやらかしそうな予感が、この男にはある。そんな橋本をよく知る関本がその場にいて、長州とのタッグ結成に強い思い入れを持つヨシタツもいる。

1・14後楽園ではリキ・ラリアットやサソリ固めだけでなく、タッグパートナー・伊橋剛太の不甲斐なさにストンピングをかますなど、観客の中にある長州力をキッチリと現出させた。だが今回は明らかに全体の“個性力”が上がっている。必ずしも長州が主役になる保証などない。

だからこそ、この一戦は刺激的。ある人は「この試合は長州さんとそれ以外の選手による1対5という見方をした方が楽しめる」と言った。今年の8月8日で、長州はデビューから45年目と突入する。革命戦士の現在地は、どんな情景となって我々の心に焼きつけられるのか――。

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