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2018.05.28LIDET

Special Interview vol.1 橋本大地選手
「長州戦を前に怖がった
自分とは別人に思わせる」

7.10後楽園ホール
POWER HALL 2018 -Battle of another dimension-
特別企画 THE インタビュー 第1弾

長州力プロデュース興行7・10後楽園ホール大会のメインで秋山準&黒潮“イケメン”二郎と組み、長州力&関本大介&ヨシタツと対戦する橋本大地。父・橋本真也と長州の関係性を知る者にとっても興味深い顔合わせと言える。
大日本プロレスのストロングBJ最高峰・BJW認定世界ストロングヘビー級王座を獲得するまでに成長した大地は、6年半ぶりの再会となる長州力に対し何を思う――。(聞き手・鈴木健.txt)

<デビュー10ヵ月で一騎打ちし歯が立たず>
「何をやっても動かないカブト虫の印象」

――今回の出場オファーを聞いた時、どのようなことを思いましたか。
橋本 僕が呼ばれるとは思っていなかったんで、自分なんかが出てもいいのかなっていうのが率直な気持ちでした。
――長州力とは2012年1月8日、レジェンド・ザ・プロレスリング後楽園ホール大会で一騎打ちをおこなって以来の再会となります(10分59秒、ラリアットで長州の勝利)。
橋本 あの頃って、本当に必死すぎた時期で。デビューしてからどんどん大物の人たちとの試合が組まれて、それが当たり前になっちゃっていたから次はまた頑張らなきゃとしか思えなかったんです。どんな相手であろうと、やらないわけにはいかないですから。なので、一人ひとりに対してどうこう思うなんて余裕はなかったですよね。デビュー戦で蝶野(正洋)さん、その次が武藤(敬司)さん、そしてこの選手、あの選手とあって次は長州さん…切れ目がなかった。
――2011年3月デビューですから、わずか10ヵ月…それもまだ二十歳になっていない時点で長州力と1対1で向き合わなければならなかったというのも、すごいシチュエーションです。
橋本 怖かったですよ。試合が始まってしまえば大丈夫なんですけど、始まる前までがもう…それまでの大物の方々ともまた世代が違いますし(40歳以上の年齢差がある)。
――お父さん(橋本真也)よりさらに上の年代です。
橋本 想像以上に動きが速かったのを憶えています。イメージ的にはカブト虫。何をやっても動かない、何をやろうとしても全部ひっくり返されるし、でも動く時は素早い。
――あの試合のバックステージコメントでも「グラウンドで全然動けず歯が立たなかった」と言っていました。
橋本 そう、動かそうにも動かないんですよ。その頃の僕は技術もなかったので、蝶野さんや武藤さんも僕程度では動かなかったんでしょうけど、2人はやさしかったんだと思います。付き合ってくれたんですよ、おそらく。でも長州さんはそうじゃなかった。
――動かない相手を動かす技術が必要なんだぞということなんでしょうね。その一騎打ちに臨む前の会見では「小さい頃の長州さんの記憶はあまりない」と言っていましたね。
橋本 僕が憶えていないだけで何かしらあったのかもしれないですけど、今も残っているとなるとあとになって映像で見た有名な方という認識ですよね。自分と接点のあった人という存在ではないです。
――橋本真也さんとあれほどの濃密な関係がありながら…それこそ、家に戻ってきて「長州の野郎…」とかこぼすようなことはなかったんですか。
橋本 あー、それはあったかもしれないですよ、僕が憶えていないだけで。なかったと断言はできない。
――一騎打ちから6年半が経ち、大地選手は大日本プロレスのBJW認定世界ストロングヘビー級王座も巻くようになりました。
橋本 もちろん、あの頃と変わったところは見せたいですけど、あの時のイメージのままくるでしょうから付き合ってくれるような人ではないですよね。でも、デビューして7年も経っているんですから、一プロレスラーとしてあの中に入って自分のプロレスをやるだけです。
――思えば、デビュー当時に対戦した大物の皆さんとはその後、もう一度対戦する機会がないまま来てしまいましたよね。本来ならば、成長した姿をいつか見せたいと思ってきたのではと。
橋本 どうだろう…そこはこだわっていなかったかな。当時の自分とあの頃の自分が違うのは、僕自身がわかっていることなので。それよりも、今の周りにカベがたくさんありすぎるので、そこを切り崩す方が今の自分がやるべきことなんだと思います。
――あまり根に持たないんですね。
橋本 そこは自分から望んでやり返すというより、実現した時に相手が別人のようだと思えばいいんで。あの頃の状況自体が特殊というか、ムチャクチャな中に放り込まれたようなものだったんで、それを今と結びつけるという考えは持ってこなかったですね。少しずつではあるけれど僕も自分というものを確立してきているし、それをあの中で出せるかの方が意識します。この6人タッグに組まれた全員が、なんらかの形で一度は絡んでいるんでその中で自分をどう出せるか。

<秋山準、イケメンとのチームで持っていかれないようにする闘い>

――イケメン選手は、ZERO1時代に1度対戦していたんですね(2013年10月29日、新木場1stRING大会で横山佳和と組みWrestling New Classicの篠瀬三十七&黒潮二郎と対戦。横山が篠瀬に勝利)。
橋本 ゴーグルつけて笛吹いてたのって、あれイケメンですよね?
――そうです。今はまったく違うキャラクターですが。
橋本 僕、まったく見ていないんですよ。
――まず、入場で待たされます。
橋本 それ、長州さん怒るんじゃないですか?
――でしょうね。その怒りが対戦相手3人に向けられるという。
橋本 そこはイケメン選手に責任をとってもらわないと。でもあの時点で、一見フザケているようで実力はあるんだなっていうイメージがありましたよ。だから、今はだいぶすごいんだろうなとは思います。お互いに昔のイメージと違うだろうから、持っていかれないようにしないと。絶対に持っていくタイプなんですよね?
――そうですね。同じくチームを組む秋山準選手も全日本プロレス参戦時、それまでとは違ったものを植えつけてくれた方でした。
橋本 対戦もあるし、大将(関本大介)と岡林(裕二)さんが世界タッグのベルトを持っていた時に組んで挑戦したこともありました(2016年8月20日、神戸サンボーホール。岡林が橋本に勝利)。秋山さんは……(長考)巧いんですよね。この巧さにはいろんな意味があるんですけど、イメージは合気道。
――合気道?
橋本 僕がやることを流されて倍にして返されて、的確なポイントを的確に打ってくる。試合で直接絡まなくても控室に戻ると見てくれていたり、当たったあとも意見をいただいたり…神谷(英慶)と世界最強タッグ決定リーグ戦に出た時も、言葉で指摘してくれてすごくありがたかったんです。全日本から見たら大日本の人間は敵なはずなのに。
――マスコミに伝わってくる話だけでも大地選手に対する言葉は多かったですよね。
橋本 だからこそ、そうやって指摘してくれる人を超えなきゃなって思います。今回、目の前には長州さんがいて、同じコーナーには必ず持っていこうとする黒潮“イケメン”二郎選手と、そこにいるだけで持っていってしまう秋山さんがいる。プロレスは存在感の勝負ですから、そこで張り合わなければならない試合でもあります。
――その中で、関本選手は普段から闘っていてヨシタツ選手は全日本のリングでも対戦しているのに対し、長州さんは次が巡ってくるかどうかもわからないわけですから、一番やり合いたいのでは?
橋本 でも、ここで誰から獲りたいと言ってしまったらそれがフラグになって獲れないものなんで、言わないでおきます。ただ…5発は蹴ります。
――5発?
橋本 3発だと甘い気がするし、6人タッグって慌しくなるじゃないですか。その中で5発は入れたい。あの体を倒すには本当は10発、30発必要なんでしょうけど、そこを5発で倒すという意味で。あと、試合前にシャワーを浴びてきてください。

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