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2017.05.06FIGHTING GIG DNA

「DDT中継解説者」鈴木健氏による
見所解説〜5.10後楽園大会後半戦〜

DNAが団体らしくなるための勝負
樋口の思い入れパワーを見極めよ
"MAIN GIG DNA最強決定戦"
マイク・ベイリー vs 樋口和貞

FIGHTING GIG DNA EP.33 〜Kill the King〜
■日時:2017.5.10 (水) 開場 / 18:15 開始 / 19:00
■会場:東京・後楽園ホール

DNAが団体らしくなるための勝負
樋口の思い入れパワーを見極めよ

8、MAIN GIG DNA最強決定戦
マイク・ベイリー(DNA-GP2016優勝)vs 樋口和貞


2月に新体制となって以来、誰もが現状を変えるべく動き、悩み、それでも前向きに進む中、樋口は初進出の後楽園でメインに立つ。全員から狙われる立場にありながら、一度は勝俣に不覚を喫したもののエースとして評価を下げることなく立つべきステージに立ったのは、もっと評価されてしかるべきだと思う。

その間、DDT4・29後楽園でタッグマッチながらHARASHIMAから3カウントを奪取し、勝利をあげるとともにいつでもどこでも挑戦権を強奪。どのタイミングでKO-D無差別級に挑戦するかという興味を引っ張りつつ今回、DNAとしての後楽園に臨む。

これは相手のベイリーにとっても好都合だろう。勝てばいつどこ権が転がり込んでくる。DNA-GP優勝戦で一度勝っている身としては、単に再戦を組まれたところで“うま味”はない。

しかし、樋口に勝てば今年1月にHARASHIMAへ挑戦して以来の無差別級獲りが巡ってくるのだから、ガ然やる気にも火がついたはず。ベイリーのすごいところは、自分よりも大きな相手でもそれをまったく苦にしていない点。

DNA-GP以外ではDDT3・20さいたまで入江茂弘と一騎打ちで対戦。敗れはしたものの得意の打撃でほんろうするシーンも見せており、パワーや体格で勝らずともシューティングスター・ダブルニードロップを後頭部へ突き刺せばどんなにデカい相手でもしとめることができる絶対的な自信を持っている。

事実、グランプリ優勝戦ではそれで樋口を捕獲。所属ではなくとも一番の実績をあげた人間がもっともいい位置を取るのは当然であり、その意味では誰よりもベイリーがDNAという場を有効に活用してきたことになる。

今回の後楽園メインについても、団体そのものに対する思い入れより自分自身をアップさせるための舞台との認識が強いはず。その分、ベイリーの方が感情に左右されることなく樋口を倒すことのみに集中できる。

勝負に徹するのであれば、その方が正しい。でも我々はプロレスの中で、思い入れがとてつもないパワーになることを何度も見てきた。DNA-GPは完全なる個人闘争の場でありその結果、樋口はベイリーに勝てなかった。

今回はDNAのエースとして、あのリーグ戦で所属選手が優勝できなかったことや団体として初の後楽園というシチュエーションが、己を突き動かす原動力たり得る。新体制後、確かに演出やコスチュームチェンジ、何よりも選手それぞれの意識の変化によって、DNAはDDTから独立した一つの団体らしくはなってきた。

しかしながら、それが完全に浸透するまでには至っていない。それはまだ、誰もDNAそのものを体現する男がいないからだ。

個々の野望や主張は見えても、DNAならではの明確なカラーや形は現時点でそれぞれの解釈の範ちゅうを出ていない。プロレスリングBASARAの木高イサミも、ガンバレ☆プロレスの大家健も団体をけん引する立場にある者は他のメンバー以上に団体愛が深い。それは情念と表現しても差し支えないほどのものだ。

樋口が後楽園のメインで体現するDNA愛。それが情念のように燃え滾るものとして伝われば、この団体は周囲の見方を変えることでまた一歩先へ進むことができる。5・10後楽園に足を運ぶ皆さんには、勝敗とともにその思い入れの深さを見極めていただきたい。

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